エアコンはカビの温床!カビを防止する為に自分でできる事は?

エアコンはカビの温床!カビを防止する為に自分でできる事は?

エアコンをしばらくぶりに使うとき、カビ臭く感じたことはありませんか?また、吹き出し口やフィルターを見てみると黒い点々としたカビが生えていたことはないでしょうか。
エアコンはカビの温床となりやすく、定期的にお手入れをしないといけません。
また、エアコンを使用するたびにカビが室内に飛散してしまい、体内に吸い込んでしまうことで、咳やアレルギーなどの原因となってしまう危険性もあります。
エアコンがカビの温床となってしまう理由、どうして発生しやすいのか、また自分で出来るカビ対策の方法等についてまとめさせていただきます。

エアコンにカビが生えてしまう原因

カビが繁殖しやすくなる条件として、気温が20~30℃、湿度が70~80%、ほこりや汚れが多い場所、これらの条件が揃った環境が考えられます。
エアコンはこの3つの条件が揃いやすい環境にあるため、カビの温床となりやすいとされています。
特に注意が必要なのが梅雨時期から夏にかけてであり、エアコンまわりが20~30℃の範囲となってしまいます。
また、冬場でも暖房でエアコン周りが20℃以上になることが多いため、普通にエアコンを使用しているだけでカビが発生しやすい気温となりやすいです。
暖房運転ではエアコン内に結露が発生しにくいのですが、冷房運転の場合はエアコン内部のフィンによって取り込んだ空気が冷やされ、エアコンから冷気が排出されるために結露が発生しやすい状態となります。これによりエアコン内の湿度が上がってしまう可能性が高いです。

ほこりや汚れはカビ菌の栄養源となってしまい、気温や湿度のカビが発生しやすい条件が揃ってしまうと繁殖しやすくなってしまいます。
どうしてもエアコンを使用するたびに空気中のほこりやよごれがエアコン内に吸い込まれ、フィルターではすべてを防ぎきれずファンやフィンにも汚れが溜まっていってしまいます。

エアコンのカビによってどのような健康被害が考えられるか

エアコンのカビを放置したまま使用してしまうと、エアコンを使用するたびにカビ菌を部屋中に広げてしまうこととなってしまいます。
カビの胞子を大量に吸い込んでしまうと、喘息や肺炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などの病気の原因となってしまう可能性があります。
最も多いのが、咳を伴う夏型肺炎と言われています。
肺炎の症状は夏風邪に似ているため気付きにくく、風邪薬などで解決しないまま原因を探ってみるとエアコンのカビによる肺炎だったというケースも少ないくないと言われています。
また、小さなお子さんは免疫力が低いため、大人よりもカビによる影響を受けやすく、病気の発症率が高いことから特に注意が必要です。
アトピーや喘息になってしまうと大人になっても症状を引きずることも多く、小さなお子さんがいる家庭では特にエアコンを清潔にしておくことを心がける必要があるでしょう。

エアコンのカビを防止する方法とは

エアコンにはカビが生えやすい条件が揃ってしまっているのですが、ある工夫をすることでカビの繁殖を防ぐことは可能です。

冷房の使用後は暖房や送風運転を行うようにしましょう。

エアコン内に結露が発生してしまい湿度が上がってしまってる状況を改善することが出来ます。
冷房運転を行ったあとはすぐに電源を切らず、30分~1時間ほど暖房運転、または送風運転を行うようにしてください。
カビ菌の繁殖を防いだり、死滅させたりする効果が期待されます。

室内の換気を行うようにしましょう。

室内のほこりや汚れがエアコン内に吸い込まれてしまうことでフィルターやエアコン内部に汚れが溜まってしまいます。
窓を開けたり、換気扇を回したりしてこまめに換気を行うことでカビ対策へとつながっていきます。
湿度を下げる効果も期待されます。

室内の湿度管理に注意するようにしましょう。

部屋の湿度が高いと室内の空気を吸い込むエアコンの内部も湿度が高くなってしまいます。
例としては料理中に換気扇を利用して水蒸気を外に逃がすようにしたり、市販の除湿剤などを利用して部屋の湿度を下げると良いでしょう。
また、窓を開けて扇風機を外に向けて設置して湿度の高い空気を外に逃がすのも効果的です。

カビを発見した時のエアコンのクリーニング業者に頼もう

もしも自宅でのクリーニングなどで解決されない場合は、クリーニング業者に依頼することも検討するようにしましょう。
エアコンが正常に動作しているか、どのような問題なのかの打ち合わせが行われたあと、高圧洗浄塔によるクリーニングが行われることとなります。
エアコンの種類や業者によって料金は様々ですが、壁掛けのタイプは1万円程度、天井の埋め込みタイプは2万円程度が料金相場となっています。
また、お掃除機能付きエアコンは料金が高くなる傾向にあり、室外機の洗浄なども含めると別途オプション料金が発生する場合がありますので事前に確認するようにしましょう。

おわりに

エアコンにカビが発生しやすい理由と防止する方法についてまとめさせていただきました。
予防方法はどれも簡単なものですので、こまめにエアコンの状態をチェックするなどしながら、エアコン内部を清潔に保つようにするようにしましょう。