エアコンの送風機能ってなんの為にあるの？

エアコンといえば、寒い部屋を暖かくしてくれたり、暑い空間を涼しくしてくれたりします。

そのために、エアコンからは暖かい空気や冷たい空気を送ってくれています。

しかし、ただ単に送風するだけの機能、送風機能もあるのです。

送風は扇風機と同じでファンを回すだけなので、空調は整えることはありません。

「エアコンに扇風機のような機能っているの？」こんな声をよく聞きます。

この記事では、エアコンについている送風機能の役割について詳しく解説していきます。

送風機能を上手に使うことで、より快適に過ごせるようになりますので、参考にしてみてください。

エアコンの送風機能には大きな役割がある

エアコンの送風機能ってあまり知られていませんが、大きな役割が2つあるのです。

1つは空気を循環させる機能。

文字通り部屋に風を送って、部屋にこもった空気を循環させるのです。

つまり、換気の機能があるのです。

あまり重要そうに感じませんが、夏場に使用することで節電になります。

他にも、エアコンを乾燥させる役割があるのです。

エアコンって、起動している間は部屋の空調を快適に保ってくれています。

しかし、エアコン内部では結露が生じて、ムシムシとしています。

また、水滴もついていて、濡れた状態になっているのです。

送風機能を使うことで、濡れたエアコン内部を乾燥させることができるのです。

以上のように、エアコンの乾燥機能には大きく2つの機能があります。

この機能が具体的にどのように役立つのか、次の章以降で詳しく解説していきます。

夏は送風を使うことで電気代を抑えられる！

夏場、エアコンの送風機能は節電に役立つのです。

上手に使うことで、節電になりますので、詳しく解説していきます。

冷房の前に送風がよい

夏は外から帰ってくると、部屋の中はすごく暑い環境になっています。

戸締りをしているので、空気がこもっています。

そのために、部屋の中の熱が逃げられないので、ムッとすらしていることでしょう。

このような環境を早く快適にしたいと、帰宅すればすぐにエアコンの冷房ボタンを押していませんか？

実は、ここが送風機能の出番なのです。

送風機能は風を起こして換気の役割があると、前の章で説明しました。

部屋にこもった熱を、冷房を使う前に循環させることで、電気代を抑えることができるのです。

送風は窓を開けると効果的！

送風で部屋の空気に流れを作ることで、冷房のスピードを速めることができます。

そのためにも、冷房をする前に送風をするのが、エアコンを使う手順としては大切です。

しかし、最も効果的なのは、部屋の窓を開けながら送風をすること。

こうすると、より空気の流れが作られるので、冷房をしたときに冷たい空気が部屋の隅々に流れやすくなります。

つまり、冷房が速やかに効き始めるのです。

また、部屋にこもった熱も窓を開けて外へ逃がすことで、部屋の温度もある程度は下げることもできます。

真夏の部屋の中は35度を超えることもあります。

いきなり設定温度28度でエアコンを稼働させると、かなりの電力がかかる頃が想像できるでしょう。

しかし、少しでも熱を逃がして部屋の温度を下げることで、電気代を抑えることができるのです。

冷房を使う前に、ぜひ窓を開けて送風を行うようにしてください。

これは、暖房でも同様ですので、「冷暖房の前に送風」と覚えるとよいでしょう。

効率よくエアコンを使えば、寿命も延ばすことにつながるので、かなり経済的になるといえます。

送風でエアコンを乾燥させてカビから守る

送風してエアコンを乾燥させると、カビの発生を予防できるのです。

「久しぶりにエアコンを使うとカビ臭い」こんな経験をしたことはありませんか？

これを、送風機能を上手に使うことで、防げるのです。

冷房の後に送風

カビが発生する原因は、エアコンで発生した結露によるもの。

例えば、冷房を使うと、エアコン内部と外で気温差が生じます。

実は、空気は温度によって水分を抱えられる量が決まっているのです。

そして、温度が下がれば、抱えられる量は減ります。

冷房によってエアコン内部で空気が冷やされると、結露はこのために生じます。

この結露をそのままにしておくと、高湿度の状態が続くので、カビが発生しやすくなるのです。

冷房後に送風をすると、湿気をなくして乾燥させられるので、カビの発生を防げるのです。

送風は2時間くらいするとよい

カビの発生を防ぐためには、冷房を止めた後、2時間くらいすると効果的です。

2時間送風で空気を循環させることで、エアコン内部がしっかりと乾燥できます。

もし、冷房を止めてすぐに家を出なければならない場合は、途中で切れるように設定してください。

ボタン1つでできることですので、ぜひ送風をするようにしましょう。

送風機能を上手に使いましょう

エアコンの送風機能は、上手に使うと節電になり、エアコンの寿命を延ばすことになります。

さらに、カビから身体を守ることにもなるのです。

送風機能は1時間あたり、だいたい0.3円です。

ほとんど電気代が気にならないですので、積極的に使ってみてはいかがでしょうか。